ギフトショーで、看板的存在になった一角。
「アジュール」に生けた木瓜の花は、見事な枝振りだった。
梅と同じで、放っておけば、すくすく伸びる枝なので、
こんなに風情のある枝振りになるまでには、何年も
かかったことだろう。
コーディネーターの並川先生が、京都・六角通りの老舗
「花市商店」で、調達してくださった。
私が学生の頃、習っていた華道の花は、この店からだった
ことを、思い出す。
最終日、鉢ごと花も欲しいとおっしゃるお客様が現れる。
少々、花が落ちても、まだたくさんの蕾が付いているので、
ナンとしてでも、送ってほしいと。
「ペリカン便」に聞くと、箱にさえ入れれば送れるという。
早速、工場長と私は、箱を作る算段をする。
信楽陶器工業組合も出展していたので、大きなダンボールを
もらってきて、一辺1m、高さ1m70cmの箱を作った。
水を含ませたタオルを巻き、当日中に発送する。
ギフトショーだけで終わる花だったのが、ご購入いただいた
大田原市のお店で、より多くの人の目に、触れることが出来て、
良かったと思う。
2003.0228