一度参加してみては?とお誘いを受けたので、名古屋で開催された
『ガーデンを考える会』夏々セミナー「生産小売研究部会」に出掛けた。
まず、1,500坪から6,000坪の規模で、知多半島や渥美半島の 花苗や
観葉植物の生産業者4名の方のお話があり、活発な意見交換がなされた。
昔は、コニファーにしろ多品種あったが、値段が安くなったものは
作らなくなり、そのため品種は少なく、定番ばかりになってしまった。
又、5寸以下の鉢は流通に適するが、市場は このサイズばかりでは
目新しくない。だが、生産者は 人気の少ない品種や、売れにくい
大きなサイズを作る余裕はないとのことだった。
これは、この業界に限らない話だと思った。
同じ苗でも、名前を変えて新たに出す。「自分の苗を、ポケットマネー
で買いたいか。」に かわいくないものや弱いものは買いたくない。
など、バイヤーも多いのに、よく正直におっしゃることだと思う。
生産者は、市場に「今 売れているものは何か」を聞く。
すると市場は、そればかりになる。飽和→売れない→値段が下がる。
市場は無視して、独創的なものを作るべきだ。今 売れているものは
言えても、未来に売れるものは誰も言えないのだから。(そう!)
だからこそ、プラスガーデンは、自分たちの感性で 好きなもの・面白
いもの・挑戦的なものを作っている。リスクが大きいのは百も承知だ。
けれど、「遊びごころ」と「無駄(に見えるもの)」を排除したら、
存在価値は無いに等しい。
2003.0808