今年1月にパリでお会いした画家 Georgia GUILLEMOT
さんの個展が、京都の『山総美術』で開催されている。
「常に新しいものを求めているの。
それは、ワクワクする とても楽しいことでもあるわ。」
アトリエや、3、4室の屋根裏部屋の何十枚もの絵は、彼女の、
あらゆる可能性を求めた歴史のようでもあった。今なお、
デコパージュで金賞を取るなど 意欲的な活躍をされている。
運転しながら、『日本語話せますか?』の本を助手席に、
覚えたての日本語を口にされていた。
先日、ローマ字で書かれた手紙が届いた。
「kyoto ni ikimasu。aemasuka」
まだ 会えずにいるが、あの日見て とても気に入った
ジョルジアさんの絵が、奇しくも私の誕生日に手に入った。
群青色のバックに、”雪かきと雪だるまの顔”が描かれている。
きっとこの絵を見るたびに、郊外の 彼女の家に漂う紅茶とテレ
ピン油の匂いと、パリでの冬の一日を、思い起こすことだろう。
お得意の 水色と銀色が主な色調の「白鳥」の絵も何枚かあった。
このような絵を描くエレガントな彼女が、車で 道を間違えた時、
中央分離帯を乗り越え方向転換したなんて、一体 誰が信じよう。
現在、木屋町のホテルに滞在中。通訳がいなくて 意志の疎通が
不十分らしいが、町中を元気に自転車で走ってらっしゃるそうだ。
2003.0918