京都 新風館のヴィレッジバンガードで、目に入った一冊の本。
知人の、赤井稚佳さんのイラストだ!
この本は既に読んだはずだが、記念に買ってしまった。
初めてお会いしたのは、16年ほど前になる。当時、稚佳さんは
黒の、私は赤のミニクーパーに乗っていた。車がご縁だ。
ユーミンと同年で、多摩美卒のイラストレーターである彼女は、
子育て中でも「ずっと描き続けることが、私のライフワーク」と
言い切り、専業主婦なのに育児疲れをしていた私にとって、目の
眩むような根性に思えた。
”朝日新聞夕刊「女ともだち」に連載しています。”
”HBギャラリーコンペで、大賞をいただきました。”
”あいかわらず、年齢なんてぶっ飛ばして描いている私です。”
個展のお知らせと年賀状の、CHICAさん専用のカード入れを作って
随分になる。コメントで、ご活躍ぶりが見えるというものだ。
アロハシャツのおじいさんが、プールサイドでくつろいでいる絵
と、眼鏡をかけた着物姿のおばあさんが、生け花をしている絵が
印象に残っている。「生きてきた履歴書」が、たったワンシーン
で、総て表現されていると思ったからだ。
また、彼女の描く女性はたいてい、一筋縄ではいかない、意志の
強そうな凛々しい顔つきをしている。
昨日来たDMに「いい年をして、今でも生意気な」の一節があるが、
「いい年」という前置きは外して、いつまでも 好きなように
イキイキと突っ走る パワフルな先輩でいて欲しいと願っている。
2003.1028