先日の、安来MGの際に訪れた足立美術館。
横山大観の絵で、一番印象深かったのは、夏の富士だった。雲間に
浮かぶウルトラマリンの、くっきりした色と山の形はモダンだった。
また「画家たる者は、気韻生動に基づくべき」の文が、心に残る。
今日は、デザイナーの若杉さんと、和歌山県の取引先へ出向いた。
私にとって2度目の営業だ。最初の営業は、去年の春に紀ノ国屋の
方と。鎌倉店10周年記念で、+gを販売してくださった。
現在は、信楽焼きの花瓶・花器が 彩りを添えている。
今回初めて、私はポケットコンピューターを駆使して話した。
利益をこれだけ上げるには、何個の販売。すると 計画的に生産
できる上、発送単位も決まり コストダウンにつながると。
数字を示すとは、何て説得力のあることだろう。
営業って、知的な仕事だったんだと実感する。
気韻生動とは、中国絵画の品評基準のひとつとされているが、広い
意味では、「人品を発揮して生き生きと動く」ことらしい。なら、
どの職業にも 誰にでも、必要なことではないかと思う。
営業は、これにポケコンがあれば、言うことなしだな。
今日の私たちが、それに当てはまるかは別として。
帰途、先月 20日間の質素なヨーロッパ旅行をした若杉さんは、
向こうの空は、どうして綺麗な色なのか、雲も絵画のままだと感想
を述べた。また、機内食のビビンバは、とてもおいしいと言う。
大韓航空のチケット代くらいは、+gで出してあげたいものだなぁ。
と思いつつ、夜勤明けの彼の運転の隣で 私は眠ったのだった。
2003.1118