先月、プラスガーデンの売上金額は前年対比ほぼ200%を達成した。
この金額は日比谷花壇さんの母の日特集があって以来だが、今回は
1社に頼ることのない売り上げなので、喜びも一入である。
ギフトショーの影響と、高単価の商品が大勢を占めたのが要因だ。
”注文があれば出荷する”のが仕事だと思っている二村さんには、
販売目標という単語はピンとこないようだ。彼の口に上ることは無
いもの。人のことを言えないが、他力本願の数字には違いない。
私たち以上にこの話題の無かったシュマンの社長が、先日「今度の
+gの展示会は、今までの最高金額を販売する」と宣言された。
商売の原点に戻るとのことで、叱咤激励されたようなものである。
並川先生を中心に、テーマと品揃えと彩りなどの詳細を詰めた。
こうした積極的な姿勢こそ、最近忘れていた部分だった。
近くの京都市美術館で会期中の『パリ・マルモッタン美術館展』に
あやかり、リアドの一番弟子だった女性画家「アンヘルス・セレセ
ダ」の版画とプラスガーデンの商品を、組み合わせて展示していた
だいている。
幾枚もの絵は、紫・ピンク・黄色の濃淡の花々と空や木々を写し込
んだ水面、陽炎のなかに蜂の羽音が聞こえそうなモネの庭である。
動線に、この色合いに似せた草花の寄せ植え鉢を並べている。
開催日から今日で6日目、目標金額は達成される勢いである。
「私たちもこの調子でいこうね」と二村さんに言うと「えー!?ボ
クの体が持ちませんよ」と答えた。人手の足りない所は増員してと
言ったのに、一人で動いて疲れてるなんて。張り合いのない相棒だ。
2004.0408