夏、ホテルで食事後紹興酒の代金を支払っていない事に気づき、旅
行会社に確認してもらったところ”同郷なので存じているから”と
いう理由で、支配人がポケットマネーで処理したという返答だった。

そのような優しい方から踏み倒したまま、年を越すわけにいかない。

今年最後のお茶の稽古の帰り、着物姿で信楽焼の干支花瓶を持って
行く。風呂敷包みを抱えて坂を上る時”海苔のお歳暮のCMみたい
だ”と一人悦に入っていたが、手渡す時に落としてしまった。

早くしっかりした大人になりたい。


私へのクリスマスプレゼントと称して、イヴの日に専務が YAMAHA
YB1のバイクを持ち帰る。赤色のピカピカの新車だ。

長男に2度聞き直したが、50CCバイクの法定速度は時速30kmと言う。

自転車代わりにHONDA モンキーに乗っていた頃は、あまり速度計を
気にしなかった。当時から時代と法定速度が合ってないと思ってい
たが、未だ改定されていないのか。

車は、5速のミッション車で4速・エンジン3000回転で走る時が、
一番好きな体感速度だ。バイクならせめて時速50〜60kmだろう。

時速30kmって、バイクか人のどこか具合が悪いんじゃないかと思う。
かと云っていつも違反して走るのもなぁ。一応親だし。

思案の結果、登記はせずオブジェとして扱うことに決めた。

こうして”限りなくガラクタに近いオブジェ”が増えていく我が家。
私の贈ったものはどうかしら。支配人宅のは花瓶という用途もある
ので、来年くらいは飾ってもらえるだろう。

年末の掃除。家人には不用品に見えても、心が暖かくなったり胸に
涙が染みるような”私だけの宝物”に化したモノもあるんだよん。

2004.1228