会場準備に入って唖然としたのは、私の家の梅の木が大壺にいけて
あったことだ。”梅伐らぬ馬鹿”とはいうがこんなに切るかあ!?

ウチは営業がないも同然だから、一挙に沢山の方に見ていただける
このような機会は嬉しいことだ。去秋より来客数は多く活気があっ
た。特に大きい物φ600以上を望まれる方の多いのが今回の特徴だ。

安価な中国製に飽きたので『改めて日本製を大切に売っていきたい』
意向を述べられた方もいらした。だが、単なる日本製ではダメだ。
+gはもっとデザイン性を高めていかなければいけない。

珍しいのは、様々な大きさの”和太鼓”を並べたブースだった。何
個も売れていて更に驚く。『GIFT SHOW』という括りも既に怪しい。

二日間赤みそを口にしないと禁断症状の出る若杉・二村両氏の為に、
三晩目、名古屋の焼き鳥チェーン店「伍味酉」(ごみとり)へ行く。

彼らは名古屋出身で、”つけて味噌かけて味噌”というチューブ入
りの赤みそを冷蔵庫に常備している。マヨネーズのような使い方だ。

アメリカと同じ”セントラルパーク”2店舗でも”○○地下街”
大きく縦書きの”駅前ビルヂング”など名古屋のネーミング感覚を
かねがね不審に思っていたが、この店名やメニュの「どて味噌串カツ
などを見ると、語感にも注意を払う気質ではないと思われる。

「お疲れでしょう」と毎回お菓子の差し入れを持って来てくださる
奇特なお客様がいらっしゃる。買う方の立場で、私には到底考えつ
かなかった。有り難いことだと思う。

梅の固いつぼみもすっかり開き、最終日には、鋼色の釉薬の器に舞
い落ちた白い花びらとの配色が美しかった。

2005.0218