一昨日いらした日比谷花壇さんの情報によると、プラスガーデンの
「逃水」のコピー商品を中国で見かけたそうだ。一個なら高いけれ
どコンテナごとなら安いと言われたらしい。
今までも、JAZZシリーズの01にそっくりな鉢に花を植えて売られて
いたことがあったが、全部のマネは出来ないだろうと楽観視した。
『コピー商品が出るようになったら一人前』と強がっていたけれど、
趣味性の高い商品のコピーに「遂に・・」「これが?」などと思う。
試作の時、水の流れ落ちる天板の切り方が望むものでは無かったの
で作り直しをしてもらった。それでもギザギザにしか切れない。
”気難しい男”と噂のマサちゃんの工房へ押しかけた。
「山の稜線のように切ってて言ったでしょ?」
「リョウセンてなんやねん、見たことないわ。」
「信楽の山ん中で45年も生きてて、毎日何処見てんの!?」
などとやりとりして、型にする見本の厚紙を私がハサミで切った。
流れる水がなだらかに落ちるように角度もつけて、表面はなめらか
にしてと、細部にこだわって創った思い出深い商品なのだ。
それからたくさんの注文に応えてくれたマサちゃんと、冬に居酒屋
でささやかな祝杯をあげた。私とふたりきりだと喉が詰まると言う
ので、工場長と専務も連れ出した。
中国製「逃水」はどのように作っているのか。底面に+gの刻印は
あるのか?ライト付き水中ポンプはどこ製だろう。安ければもっと
売れるという商品だろうか?マサちゃんは何と言うだろう。
マネされても売れ続けるルイ・ヴィトンは、凄いなぁと思う。
2005.0318