信楽は初めてというお客様が名古屋から来られた。一応徳利を持つ
狸が有名なので狸総本家と、2,3件の窯元巡りをする。

薪で焼く登り窯のある店だからといって、並ぶ商品全部がその窯の
ものではない。花を描くクラフト的な食器を作る窯元もある。

信楽焼はこれと一口に説明出来ないのが困った。余所の土を混ぜて
も信楽で作られたものならすべてそうだと云えるし、突き詰めれば
信楽産の粘土を登り窯や穴窯で焼くものだけとも云える。

何年も前から他県の産地で信楽の粘土の需要があり、”信楽風”が
作られているし、磁器を作る信楽在住の作家もいるのだ。

この形が好き、この色は良いなどが第一の決め手であって、○○焼
だから好きという人は少ないのではないだろうか。


そのような観点で、プラスガーデンは3年前から『信楽の土にこだ
わることなく、デザイン重視』にシフトした。

また、最初は商品構成のほとんどを植木鉢にしたが、最近の市場の
動きと同じように、昨年のインテリア・インナーガーデン商品の売
り上げは全体の60%以上を占めた。

試作で上がってきた半磁器の食器に新鮮さを感じた。市場であまり
見かけないのも幸いして、これを中心に充実させる意向である。

そこで、9月の東京ギフトショーは従来の東館・Gガーデニングで
はなく、西館・Dアクティブデザイン&クラフトフェアで出展する
ことにした。インテリア関連の小売店へのアピールが主な狙い目だ。

『プラスガーデン』は、戸外とテラス・テラスからリビングへと
”プラス”する、繋ぐという意味もある。

2006.0718