台北 PM12:30、曇り、摂氏20℃。通訳の王さんが迎えに来てくれた。
むかしからの知り合いのような気がするほど、人懐こい笑顔だ。

早速、会議へ。終わってから宿泊先の長栄桂冠酒店まで歩く。

途中、王さんに教えてもらった四平街に立ち寄る。40年前のような
歌謡曲が流れ、片言の日本語でお婆さんが道を教えてくれる。豚の
臓器を煮込んだ店、赤や黄色や桃色のニットを売る店、落花生売り
の若い女の子。焼栗と同じ顔色のおじさん。濃い夕暮れ。


翌朝、郊外までタクシーで40分。中国嫌いの運転手は「謝謝」じゃ
なくて「多謝」だと言っている。午前中は会議。帰りは王さんの車。

淡水河にかかる橋の一つを渡ると、遠くまで流れる川と山や高層ビ
ルの群れまで、四方八方パノラマ状に見える。伸びやかな風景だ。

午後は市場調査のため、高級ブティックが並ぶ三越・台北101・京華
城を廻る。世界一の高さを誇る台北101は、近づくほどに迫力がある。

ここには食料品や野菜などの素材売り場は無かった。王さんに聞く
と、物価が高くなり奥さんも働くから、ほとんどが外食だと言う。


3日目は城場市場へ。開店間際の美しく盛られた総菜!ここでブラ
ンチ。どれも美味しかった。見たこともない南国の果物が豊富なの
に、りんご・バナナ・オレンジなど給食みたいなウェルカムフルー
ツだったのは、どうしてだろう。衣料と肉を売る店、天然石、下着
・・・デパートと市場の販売価格に、落差がありすぎると思う。

台湾は今、電気炊飯器・掃除機・洗濯機が三種の神器だ。住環境は
分からなかったなぁと思いながら、PM 16:40発の関西空港行きに
乗る。映画『フラガール』が途中で終わる短い飛行時間だった。

2006.1220