離れの裏庭に野生の三つ葉を発見したのは何年も前だけれど、食べ
てみようと思ったのは3週間前の日曜日。

サッと茹でて水にさらし、細く切った刺身コンニャクと山葵醤油で
和える。次は茗荷や海苔で・・・。香りの良さと歯ごたえに、ざる
を片手に毎週摘むことに。

この時季「十薬の葉を細く刻んで、醤油と酢をかけていただく」の
は生家がお寺の茶道の先生だ。十薬がドクダミの別名と知っている
人は一様に怪訝な顔をされるの、名前が悪いわねとおっしゃる。

幾つかの薬効があるというので、醤油と味醂と鰹節を混ぜて作って
みた。あまり匂いは無いが薬を食べてる気分。家族の誰もが避けた。


もう何年来か、赤く染まる直前のすももを蜜柑箱にいっぱいくださ
る方がいる。休耕田を果樹園にされた友人からのお裾分けらしい。

次男の小学生の頃からの付き合いが、このように続く幸せ。お返し
に伺う時、年毎に成長されたご兄妹に会えるのも楽しみのひとつだ。
 

専業主婦時代は旬の食べ物にこだわって、ハウスものは一切使わな
かった。ここ何年かはリクエストを優先に献立していたけれど、再
び見直そうと思う。採れたてのじゃが芋や玉葱は、特に味付けをし
なくても充分美味しい。胡瓜や茄子も実をつけだした。

先日は白のガクアジサイと秋明菊を植えた。入梅とはいえ毎日よく
晴れるから水撒きは欠かせなかったが、もう根付いた頃と思う。

最近、庭と畑に足繁く通うのは、土をいい匂いと感じるせいかしら。

今日か明日『土を喰う日々・水上勉』の本が届く。東京の某料理店
は毎年この本を新入社員に配るそうだ。私は古書で6円で購入した。

2007.0620