次男の友だちの呂敏(ロビン)が泊りに来た。2人を近場のお風呂
に連れて行ってから長男とバーバキューの準備をして、もてなす。
母が「もう目指している大学はあるの?」と呂敏に聞くと、「はい、
ハワイ大学です。早ければ来年の9月に決まります」「将来は世界
を駆け巡る仕事に就きたいんです!」とハキハキ答えた。
しばらくの間があって、次男が「ナンも考えてへんし、俺」と小声
で言った。同じ授業を受けておにぎりと弁当を平らげ、一緒にサッ
カーをして同じハンバーガーやソバを食べているのになぁと思う。
皆既月食は曇り空で見えなかった。4年ほど前の、残りものの花火
を強制的にやらせてお終いにする。
うちの会社は毎月月末に棚卸をしている。今日はプラスガーデンに
人手が足りないというので手伝った。初めてだから、最初は二村さ
んの読み上げを記入するだけだったが、あとは一人で数える。
2月に導入したシャトル窯から出来たスクルティのサンドウォッシ
ュは、前の窯に比べて茶色が濃い。ボウルのすみいろにB級が多い。
釉薬会社の担当者が替わっただけでも、配合が微妙に変わるらしい。
土と釉薬と焼成、陶器は生きモノ相手だと改めて感じる。情報を聞
くだけでなく、在庫の実態を目で確かめて良かったと思う。
「午後は専務にバトンタッチします」と言うと、二村さんと高田さ
んに微妙な間が生じた。しばらくして「あとは僕たちで出来ますか
ら、専務ならけっこうです」と二村さんは遠慮がちに言った。
専務の棚卸は「あれはどこ?これは?」の連続で付き添いが要るた
め、手間は一緒だということである。
2007.0831