藤の花で有名な日野町の寺へ行く。長い房は1mにも達する。藤は細
い蔓だと思っていたが、節のある太い古木になることを売店に並ん
だ盆栽で知る。藤の木を一鉢買うが、育て方を聞いて母に託した。
続いて、まだ行った事がないと言う二人を近くの遊園地へ連れて行
く。73才の母と24才の娘は、乗るモノが無いと不平を言った。
『ブルーメの丘』は、小学生あたりまでの子供を対象としている。
グルメでお洒落な友だちのFさんとは京都へ行く。メインは”ラン
チでおしゃべり”なので、食事が済むとさして用事は無い。
博物館か美術館に行く趣味はあるかと聞いたら「私の祖父は日本画
家だったのよ。美術館デビューはスッゴク早くて、よく連れて行っ
てもらったわ」と云うので、秋野不矩を見に行くことにした。
入ってすぐの1枚が、川を歩く何頭かの牛。Fさんは「これが日本
画かぁ?」と指を指し顔を近づけた。途端に「この線から出ないで
ください!」と、飛んで来た係の人に注意されていた。
夜はサウナ好きの娘に付き合う。「肥満の人は1分で出る」との脅
しに耐えて2クールをこなした結果、湯あたりして寝込む。
元気が回復した午後は伊賀上野へ行く。入った喫茶店は、椎名桔平
の両親が経営していた。何に出てたかなと記憶を探る間に、話はど
んどん進んでいく。父親は息子の主演する映画の宣伝に熱心だった。
”800m地下から汲み上げる井戸水で淹れたコーヒー”の方が、うん
とインパクトがある。コップの水もミネラル豊富って感じだし・・。
母の日のプレゼントに、藤岡組紐店で帯締めを買ってもらう。夏用
の涼しげな色にした。名前に因んでか、ここにも藤の盆栽があった。
2008.0507