”母の日”に、18万鉢の花を出荷した会社がある。1社でこの数は
業界の常識をはるかに凌ぐらしい。会社始まって以来の快挙に、慰
労を兼ねたパーティがあった。

弊社には最初5,000個の注文があり、4月に2,000個、押し詰まって
更に2,000個の注文が入った。鉢は何とかなるけれど、植物はどう
するのか。

会場にいらした契約農家の方以外に、JA関係に強いF社の名刺を
いただいて謎は解けた。たぶん最後は全国から集められたのだ。

何も無い巨大な倉庫に、流れ作業の出来る台やコンベアーを入れ、
箱を組み立てる場所を確保し、300人以上のパートさん用の仮設トイ
レを借り、動員する50人乗りバスの手配する、等々をビデオで見る。

直前1週間の社員やパートリーダーさんの睡眠時間は極端に少ない。

終盤になると数社の運送会社、箱の会社、生産業者の人などは、手
伝わざるをえない極限状態になるそうだ。終わるとすべて撤収。

「18万人のお母さんに笑顔を!」が原動力なのだ。毎年、注文数が
増すところに、この会社の素晴らしさが表れていると思う。

マネージャーのMさんに「文化祭の100倍規模のイベントですね」
と言ったら、「達成感のみです」と笑っておっしゃった。


次男は、高校総体で県内ベスト4を最後にサッカーを引退した。

小学3年生から足かけ10年。「この気持ちは、おばあちゃんにしか
分からないよ!」中高の6年間バスケット部のキャプテンだった祖
母と肩を抱き合った。我が家で唯一の”スポ根”繋がりである。  

やり遂げた人は、いい顔をしている。

2008.0607