元旦、ひとりで近くの神社にお参りする。
黒地に白色の青海波と、橙・黄緑・黄色の細かな松竹梅模様の小紋
のきものは、1月によく着るお気に入りだ。襟元に差し込む寒気が
年明けにふさわしく、心地よく感じる。
次男用に学業祈願の御守りを買っていると、従姉妹の子供達に会う。
去年、我が家で行った百人一首のかるた会で、一枚も取れずにいた
末っ子(小3)が特訓したので招待してほしいと兄は言った。
翌日、親戚が揃った処で兄妹を呼ぶ。満を持してのかるた取りだ。
誰も容赦しないなか、カヨちゃんは健闘して毎回5,6枚を取った。
その上、暗算1級の腕前で11名・3回分の各自合計をすぐに出した。
買物の支払い額をレジより早く暗算する友だちがいたけれど、これ
って一生の財産になるんだなと感心する。
つれあいのお伴で寺町二条にあるレコード屋へ行った。”捜し物が
入手されているかも”の期待感が、足繁く向かわせるのだろう。
昭和24年生まれの店主は、店内にある五万枚のレコードとCDの、
在庫とそれら総ての配列を覚えていると言う。
それなら真っ先に聞けばいいのに・・・。Amazonを利用する私には
店内で捜すことすらまどろっこしく感じる。
けれど、こうして何かしら話しながら買いたいというのがつれあい
の意向なのだ。しかも消耗品であるレコードを。
店主は小学生の頃からのジャズファン。「今で言うオタクっていう
んですかねぇ」とおっしゃるが、素晴らしく花開いた例だと思う。
京都でよく見かける駐車の技。これも一種の取り柄だろうか。
2009.0108