姫路の友だちからイカナゴのくぎ煮が届いた。
ホントにスミコさんが煮たの?突然どうして!?「瀬戸内海の春です。
良ければまた送ります」と返信メール。ごめんね、名探偵コナンを
見てたものだからつい疑って。そうか、春の風物詩なんだ・・・。
ロンドンに留学中だった子供を迎えに行き、ついでにパリまで足を
伸ばしたミツヨさんの土産話を聞く。
携帯電話の写真を見て驚いた。この画素数!私のデジカメより性能
いいみたい。綺麗な青空に見とれて寺院の名は忘れた。
ナゴミさんから高台寺の茶会の誘いを受ける。京都のライトアップ
を見たかったので、午後から連れ立って出掛けた。
時間まで石塀小路を散策する。昼間には不要な電線やライトが苔庭
に埋め込んであるのは、本末転倒ではないかと意見を交わす。
彼女は日本人にしては珍しく躊躇と遠慮のないタイプなので、人に
勧められるまま堂々と正客になった。私も続いて次客に座る。
黒地に鮮やかな扇面の絵の京焼碗でいただけたのは、彼女のお蔭だ。
春の草花を描いた火鉢を水指しに使っているのが面白いと思った。
知恩院から出発する”狐の嫁入り”を、「縁起もんでっさかい、見
て行きなはれ」と喫茶店の店主がしきりに勧めるものだから、途中
ですれ違えるように円山公園へ向かう。
沢山の人出で、世界放浪の旅が夢という逞しいナゴミさんといるか
ら恐くないけど、ひとりで夜こんな行列に出会ったらかなわない。
夜咄の茶会は2度目だった。一緒に行く女ともだちで印象はガラリ
と変わるものだなぁと思いながら、早足の彼女に合わせて歩いた。
2009.0315