主人の車に乗った時、たまに聞かされるこの歌手だけはイヤだ。
ニーナ・シモンやU2やジミ・ヘンドリックスがカバーしている曲
の方がウンとカッコイイのに、何で黒子に徹しないのかな。
今日はシャッフルになってるから、1曲ぐらいは我慢しよう・・・。
あっ、風が吹いた。マイルスの音は空気が透明になる。泥沼から抜
け出した感じだわ・・と話すうちに、30分足らずで宇治東に着いた。
新名神・甲南ICと京滋バイパスは、我が家に革命をもたらしたね。
5年ぶりでは、”かかりつけ”とは云わないかしら。
野口整体は、一切宣伝しないところに野口晴哉の精神が生きている。
『自らが生を全うする』ことに尽きると思う。最後の弟子である堤
先生の操法によって、躰が生き返った。爽快さが戻る。
野口晴哉だけでなく、夫人の野口昭子の本まで一般の出版社から刊
行されたことを知って、「やはり当然の成り行き」と思った。何度
も読み返したくなる本は、そうそうないものだから。
帰り道はいつも幸せな気持ちだ。それを確かめるように、振り返り
振り返り、この小径を歩く。深く森の空気を吸い込みながら・・・。
夕陽が鬱蒼とした森の葉の間から漏れている。白く照らされた道に、
濃く長い木々の影が幾筋も伸びている。
車に乗ると、まるで選んだかのように流れた”はっぴーえんど”。
♪ 鎮守の森は ふかみどり
舞い降りてきた 静けさが ♪
「ホーシーツクツク」じゃなくて「ミーンミンミン」だから、もう
夏の終わりを告げている蝉の声だ。今年の夏は短かったなぁと思う。
2009.0823