先日、びわ湖ホールでジャズを聴いた夜は、どしゃ降りの雨だった。
この季節、こんなに降ったっけ。

アンコールもあって夜遅く終わったので、帰り道に食事の出来る店
を車内から探した。2年前、近江大橋近くに出来た西日本最大級のイ
オンモール周辺は、すっかり様変わりしている。

向いの、夜中まであいている、アジア料理店でナシゴレンを食べた。


京都のギャラリーから春らしい、案内状が次々と舞い込む。そぞろ、
どこへ行こうかという気になるが、名神京都インター出口のひどい
混みようを想像すると、一転おっくうになった。


新しい『Douze(ドゥーズ)』カタログの、最終の色校正が届く。

ずいぶん納得のいく仕上がりになったけれど、表紙の花の色などが
気になるので、もう一度色校正することにした。出来上がりが少し
遅くなるがやむを得ない。

世に出す限り、”最善を尽くしてこそ”と思う。


午後から降り出した雨は、静かな雨足のためか事務所の誰も気づか
なかった。

干していた手ふき用タオルをハンガーごと室内に入れる。午前中の
日射しでふんわりした約20枚のタオルから、洗剤と雨の匂いがした。

明日は、長男の大学の卒業式だ。「来なくていいよ」のメールが届
いたのは一週間前のこと。”女子とは違って、男子の親はフツー行
かないもの”らしい。

母の作った”烏賊のあおぬた”が夕食に。酸っぱさと寂しさは何と
なく似ている。気持ちが不安定なのは、天気と同じ季節のせいかな。

2010.0318