大雪の降る大晦日、長女はノーマルタイヤのクルマで京都から帰っ
てきた。早くも夕方のニュースで、名神高速道路と宇治バイパスに
通行止めのテロップが流れた。あれほど注意したのに。
通常1時間で帰るところを4時間半かけて、年が替わる直前に帰宅。
年明けに、西日本で3200人もの人が車中で過ごしたことを知る。
「無謀さは親譲り」と母に言われても、私に思い当たる節はない。
2010年1/1〜12/31の一年間、毎日新聞の連載小説の挿絵を担当した
赤井稚佳さんに『毎日、楽しく拝見しました』と年賀状に書く。
小説は出版されてから一気に読むとして、挿絵だけは見た。知って
いる京都の街角や草津田上ICなどの風景があり、身近な物語のよう
で楽しみだ。
高峰秀子の訃報を聞いて、この人らしい去り方だなと感じた。
数年前に婦人画報で連載していた「高峰秀子の流儀」は小気味よい
読書感で、以来エッセイファンになった。
木下恵介監督が「秀ちゃんは全然女っぽくない。立派な男です」と
面と向かって言ったという逸話を読んで、”やっぱりな”とも思う。
お正月は元旦からお客様が多く、賑やかな年始めになった。
長女と姪(17歳と15歳)の希望でカラオケに付き合う。そもそも行
く機会がない上、興味がないのだから仕方ないけれど、彼女らの歌
う曲が、よその国かと思うほど聴いたことのない曲ばかりで驚いた。
会社は窯の24時間焼成のため、夜勤がある。今年初めの当番の高山
さんが「朝陽の昇る頃に流れ星を見た」と朝礼で言った。
私も、今年は朝陽を浴びる時間の余裕を持ちたい。
2011.0106