名古屋から乗る『しなの15号』は、小学生の頃の家族旅行以来だ。
新幹線に慣れたせいか、特急といえど豪華さは感じられずイメージ
とは違ったが、車窓から見る”寝覚めの床”は、夏休みの旅行の浮
き立つような気持ちを思い出させた。
前泊する小諸は、古き良き昭和の名残が多い街だ。駅前でもコンビ
ニエンス・ストアのないことが、風情を損なっていない点だと思う。
研修所へ向かう朝は放射冷却のため10℃以下になった。数日前まで
の残暑の跡形も見られない。
軽井沢MGは今回で10年、20回目の開催になる。主催の芦田さんと山
ちゃんのお二人と西順一郎先生を慕う、36名のメンバーと共に二日
間を過ごす。
十数年ぶりの人と、そのような歳月が流れたとは思えない交流があ
る。MGに何年も行かない年があったけれど、先生の講義を聞くと、
やはり来て良かったと思う。
特に今回の講義は、真髄となるエッセンスを注入された気がする。
『士、別れて三日、即ち刮目して相待つべし』という三国志から引
用した言葉が特に印象に残った。
自分や会社の向上のために始めた勉強だけれど、自分だけでなく、
社員も個性を充分に発揮して、やりがいを見つけ、それを達成して
いくことが会社の発展に繋がるのだと改めて思った。
また、息子たちも成人したからと放っておかず、絶えず向上しよう
とする人間になるよう仕向けなくてはいけないと痛感した。
井の中の蛙は居心地良くて楽だけど、それでは成長できない。
2011.0924