1974年12月1日までに登録された車が、4日間かけて東京・靖国神社
から京都・上賀茂神社までを走行する『ラリー日本』。

今年は昼食会場になった甲賀市が、地域の活性を兼ねて催しをされ
ることになり、賑やかしにウチも信楽焼きの販売テントを出した。


当日は、9月下旬の暖かさになった。集客はあるのかと心配したけれ
ど、約70台のクラシックカーが順々に会場に入ってきた頃には、そ
こそこの人出になった。

店番の手伝いの次男は、最初の車から見に行って帰って来ない。

ハンバーガー・うどん・松茸飯などの食べ物屋は人気で、各町のア
ピールテントは閑散としている。隣は5回300円の「手裏剣投げ」で
賑わっている。次からは「当てもん屋」で出店しようと思った。


「クルマもカッコイイけど、乗ってる人がまたカッコイイ!」と、
次男が珍しく興奮している。

1924年製のブガッティが最も古く、約50年前のクルマが多かった。
なるほど、古い車と共に歳月を過ごしたであろう風格ある方たち。

グレーのセーターに白いパンツ、手にアップルグリーンの指輪をし
た白髪の紳士は、何のクルマに乗っていらしたのか。


「行方不明の車、4台!」と最後尾を走るサービスの男性が会長に
連絡している。朝、伊勢のホテルを出た時には居たそうだが、途中
のチェックポイントに現れず、何処かへ行っているとのこと。

バイトの椎野さんの待ち望む唐沢寿明は、その内の一台とのことだ。

午後は金剛輪寺で休憩、のち北上して長浜市のホテル泊の日程だ。
まだ紅葉の赤みは薄いが、湖北の秋を愛でていただけたかと思う。

2011.1023