ちょうど一年ぶりのホーチミン出張。
たった1年で、市内からサイゴン川をくぐって市外に通じる新しい
道路が出来ていた。片側三車線とバイク専用道路に分離しているの
は、見ていて安心感がある。
車窓から見える高層マンションは建築ラッシュだった。値段が高す
ぎてまったく売れないので、最近値下がりしだした。今は、底値に
なるのを待っている状態らしい。
ヴェトナムドンの流通が強化されているとの渡航前情報どおり、空
港以外で、円をドルに換金することは出来なかった。
取引先の方に、開発地区にあるレストランに連れて行っていただく。
大きな建物とエントランス。広くて趣向を凝らした庭園は、別の国
に来た気分になった。バラエティ豊かな料理と酒のバイキング形式
で、今後はこのようなハイセンスな店が流行っていくだろう。
テナガエビなど魚介類のグリルと、フォーや鍋のコーナーが賑わっ
ていたが、滞在3日目のせいか、社長たちは”いなり寿司”に箸を
伸ばした。サッポロビール社がヴェトナム工場で作っているビール
は、美味しかった。
銀行の定期預金の金利が14%で、毎月の金利で生活するのも夢では
ないらしく、口座開設を勧められる。
私はすぐに感心する性格だが、帰り道、社長と二村さんは”リスク
は何か”を延々と推測していた。
いつ来ても明るい色調の花々が咲き、暑さと食事を懐かしく思うの
に、取り巻く環境が変化する速さには驚く。
2012.0328