溶接の出来る社員がいるので、鉄の棚からすべて手作りだ。LEDテ
ープを木製の展示台の下に埋め込んだので、蛍光灯に場合に比べ、
植物が熱くならない、設営・撤収時間が大幅に短縮、重量の軽減な
ど、良いことづくめだった。
什器の見積もりをして欲しいとおっしゃるお客様が2,3名いらして
驚いた。アイディア次第で、何でも商売になるのだなと思った。実
際に販売するかは、まだ不明だけど。
長男と次男は仕事で帰れず、淋しい思いをすると思っていた地元の
神社のお祭りは、展示会と重なってしんみりしている暇はなかった。
家人が八年に一度の灯籠を持つ当番に当たっているので、長女・母
と共に見に行く。日本古来の仕事だなと感心する細かな紙細工は、
一晩で破れる儚さのせいか、より綺麗に見えた。
iPhoneで、祭りの様子を動画で撮り、長男と次男にLINEで送る。
午後九時から始まった宵宮は、太鼓と灯籠の見せ場が済むと、照明
を落とした真っ暗ななかを、獅子が踊り子の蝋燭の火を消す「火取
り式」がある。明と暗、静と動、静寂と喧噪が繰り返される時間。
帰る頃には、とっぷりと夜が深まった気配を肩で感じた。
こうして、二つの恒例の夏祭りが無事に終わったことに安堵する。
展示会の翌日には、「かまーとの森」に新しい商材が搬入される手
はずになっていた。床面積を拡げる工事を、何とか間に合わせた。
アイアンのガゼボや、木製ガーデンチェアーなどの高級感ある商材
で、ギャラリーが格調高くなったように思う。
2013.0731