栗東からの帰り道の夕方。暗い空から降るものが、雨か雪か分から
なかったけれど、信楽に入ったあたりですっかり雪になった。けれ
ど地面に落ちるとすぐに解けて、積もることはまだない。
ラジオから、山下達郎の英語版の“クリスマス・イブ”が流れたので、
今日がクリスマスイブだったことに気付いた。
それから、次男が小学校5年生の時に、私に問いかけた一言を思い
出した。「サンタクロースは、本当にいるの?」
子供たちが小さな頃は、サンタクロースのプレゼントは毎年工夫を
凝らしていた。次男の7つ年上に長女、4つ年上に長男がいる。次男
が小学生のうちは、『夢を壊さないであげて』と釘を刺していた。
しかし、もう知ったからわざと聞いているのだろうと、私はあっさ
り否定してしまったのだった。
次男が高校生になった頃か、クリスマスの話題になり『あの時はシ
ョックだったよ』と言った。そのことを思い出して悔やむ。
やっぱり、最後までサンタクロースはいるって言えば良かったな。
母と主人と私のクリスマスイブだなんて…。そう思いつつもケーキ
屋さんに寄ってみると、イチゴのショートケーキが3個、ケースに
残っていた。
幼い頃のクリスマス。二人姉妹なのに、父は毎年アイスクリームと
普通のケーキを買ってくれたので、毎年食べきれなかった。大好き
だった『サンタが街にやってくる』は、今聴いても胸が華やぐ曲だ。
大人になった子供たちには、それぞれどんな想い出が刻まれている
かしら。それじゃあ、メリークリスマス!
2013.1224