ミホミュージアムの春の特別展「江戸の異国万華鏡」のポスター
を見た時、思わず声をあげた。大好きな更紗だ!
そして何より「更紗風裂で小物づくり」のワークショップがある
なんて…。すぐに申し込むと、一番乗りだった。
細かく可愛らしい繰り返し文様が、赤、青、緑、黄色で染められ
た古裂。好みの柄を選び、手縫いしてオリジナルの小物作りをす
るのだ。待ちに待った日がやって来た今日。
参加者が揃うまで、用意された古裂を見る。古代裂を扱う京都の
『中村ちんぎれ店』で購入された、ジャワ更紗、インド更紗、和
もの更紗で、いずれも200年は経っているとの説明だった。
まず全員で、説明イヤホンを付けてのギャラリーツアー。
インドで生まれた更紗は世界中で人気となる。その後、各国のマ
ーケティングに合わせて、新しいデザインが次々と生まれていく。
鎖国とされていた日本でも、出島から更紗は入ってきた。
祇園祭の山鉾飾りのインド更紗は、円模様を切離し、胴掛けのサ
イズに合わせてパッチワークしてあった。更紗尽くしの掛軸など、
自分たちのニーズに合わせて取り入れているのが素晴らしい。
また、端切れさえ工夫して使う。それが一枚の布地で作ったもの
より、よりセンスの良いものに仕上がっているところが魅力だ。
私はティッシュペーパー入れに決めたが、裏側に物入れを足すこ
とにしたので、学芸員さんに相談に乗ってもらって製図する。
ジャワ更紗を、口に配置してポイントにした。花模様の金更紗は
パッチワークにして、どちらも表のように仕上がったのが嬉しい。
2014.0429