とも遠方より来たる。信楽に来るのは、二人とも初めてと言う。
まず、ミホミュージアムの特別展『獅子と狛犬』を見に行った。
“寝ている時も目を閉じない獅子„とのいわれから、尊いものを護
る存在として門に飾られるようになったのは納得がいく。けれど、
何故この二対なのか、はっきりとは解明されていない。
口を大きく開けている阿形は獅子、角があって口を閉じる吽形は狛
犬ということが分かったのは収穫だ。
昭和天皇が、狸の置物を俳句にされたことで、一気に有名になった
信楽の狸。最初の製造元『総本家狸庵』へ連れて行って説明する。
来店された有名人の写真を見て、昭和も遠くになったなあと思う。
陶芸家の工房、土鍋で有名な店、馴染みの小売店などを廻る。
Kさんのギャラリーに立ち寄ったら、ちょうどアメリカの美術館が
視察に来るので並べたところだった。作品群は、カッコ良すぎる。
友だちも気に入ったようだけど、海外の美術館が先に買い取るとい
う、ウソみたいな展開になっているので、値段を聞くことさえ意味
がない状態だった。
陶芸の森では、『第82回信楽焼総合展』を見た後、陶芸館で『やき
ものって何ダ?』ー陶芸美術館8館の名品に学ぶーを見学する。
縄文土器から現代作家オブジェまでの、名品を交えたやきものの変
遷が解説されていた。
江戸時代の絵柄や、とうに無くなった京都上賀茂の“御菩薩焼„の
菊の花弁状の小鉢が斬新で美しく、古さを感じないのは何故だろう。
最後は、新名所“かまーとの森„でランチとショッピングを楽しむ。
2014.1022