『和紗』のライヴを聴きに、京都のモダンタイムスへ行く。
来月かまーとの森が三周年を迎えるにあたり、記念コンサートを開
く。そのゲストとして和紗さんに出演してもらう予定なのだ。
若い彼女にしては、会場の客は年配の人が多くて不思議に思う。
すると一緒に行ったFさんが「今の若い子はお金を出してまでライ
ヴに行かへんよ」とおっしゃる。31歳のG嬢も「私もあまり行きま
せん」と言うから、現代の認識を新たにする。
店を出て御池の地下駐車場へ向かう時に、ダイヤモンドのきらめき
を見たあとのような心象を覚えた。和紗さんの歌はそういう効果を
私にもたらした。
あとは美味しかった食事を参考にして、当日のかまーとの森を居心
地の良いライヴ会場にしようと思う。
隣近所で、なぜ清原逮捕の話がもちきりなのか母がいぶかしみ、原
因を聞いてきた。そして「1985年夏ってあなた何してた?」と問う。
つまり、県立甲西高校が創立三年目にして甲子園に出場し、並みい
る強豪校を打ち負かしてベスト4に入った年の事を言っているのだ。
その監督をつとめたのが近所に住む『源さん』で、勝ち進むにつれ
バスの台数も増え町内あげて応援に行ったのだそう。最後の対戦相
手がKKコンビのPL学園で、懐かしさとあいまって話が長くなる
らしい。あの時の清原はきらめいていたのだろう。
伝説化した試合『ミラクル甲西』の記憶が曖昧なのは何故かしら。
検証の結果、私は大津に居てつわりがひどく寝込みがちだった頃で、
母は親族一同の東北旅行中だった事が判明し、ふたりして納得する。
2016.0208