京都駅でYさんと待ち合わせて新幹線に乗る。東京駅に迎えに来て
くれたKさんの案内で、新丸ノ内ビルのレストランでランチをとる。
長女の幼稚園時代のママ友で集うのだから、かなり永い付き合いだ。
『浅草ビューホテルに泊まってスカイツリーを見る』以外、ほとん
どプランは無いことを三人で確認する。会ってなかった二年間の出
来事を話すのが目的なので、まったく異論はない。
ホテルに荷物を預けて浅草寺散策。仲見世通りの店舗は24年前に来
た時とあまり変わりがないようだ。それでも、きものを着る東南ア
ジア系の若い男女が多いのは時代を反映していると思った。
甲賀・伊賀市が"忍者"で観光客を誘致しているのは知っていたが、
こんな所にも忍者グッズの店があったので驚いた。日本だけの人気
じゃないのね。
印伝・ブラシや筆の専門店を見るのは愉しい。そして買いそびれた
ものはネットで購入出来るのだから有難いと言えばありがたい。
ロビーで芸者さんの「白い着物に蹴出しの赤が映えてるね」とKさ
んが言う。関西では裾除けのことだ。浅草神社奉賛会の法被を羽織
った着流しの男性も歩いていらして三社祭の余韻があった。
部屋からも28階のスカイラウンジからもスカイツリーが視界に入る。
食事中に地震があり、印象に残る夜になったわとYさんが言った。
翌日の帰り際「もう話し忘れたことない?」とKさんが促す。会話
しているうちにうっすら気がかりだった点が解決した。二人とも賢
いなと感心したのと自分の至らなさも分かって、来年会う日まで少
しでも成長しようと心に留める。
2016.0518