Tさんが鯉の稚魚(4.5cm)を20匹ほどくださった。次いでに餌も。
金色に光っているのもいて嬉しい。
「でも赤い金魚の方が面白いよ。だぁーっと大きな群れになって泳
ぐから」「あんな泥の池で見えるのですか?」「三つめに作った池
は少し透き通ってるからな。ちかじか郡山へ金魚を千匹ほど買いに
行こうと思ってるんだ」と嬉しそうにおっしゃった。
後日再び登場、50匹ほどの金魚を持って。早速、ウチの池に向かう。
Tさんによると、金魚はコミュニケーションがとれるそうだ。狭い
入れ物だと大きくなったらお互い生存できないと警告しあうとのこ
と。ここならどんなに大きくなってもへっちゃらだ。
池の対岸を20cmくらいの赤い鯉が横切った。「あっ!どうしてあ
んな大きな鯉が!」と二人して驚く。私たち以外、魚を入れる者は
いないはず。Tさんは先日放した鯉だと言い出した。
「暑くて思考力が落ちてますが、鯉を放したのは先週くらいだと思
いますよ」と言うと、「イヤもっと前に来たぞ!忘れてしまったけ
ど。鯉も餌さえ豊富にやるとじきに大きくなるんだ」とTさん。
iphone6sのアルバムで調べると、メダカほどの鯉の赤ちゃんをもら
ったのは43日前で、冒頭の5cm前後の鯉の稚魚をくださったのは
3日前だった。どちらにしても信じがたい。
けれどこれ以上追及する気力がないというか、興味の無くなるとこ
ろがTさんと気の合う点かもしれない。
それより千匹の金魚が群れになったところを想像して気もそぞろに
なる。少しだけ小学生だった頃の夏休み気分だ。
2016.0808