もし起きられたら行ってみようと思っていた一日(ついたち)の神
社のお参り。五時過ぎに目を覚まし、化粧をしてよそいきの服を着
る。近所なので少し気恥ずかしい気もするけど、相手は神様だもの。
空は青く空気はおいしい。太陽が昇るにつれ景色が明るくなってい
く。朝の清清しさはこんなに簡単に体験できるのにな。さっきまで、
数百メートルの距離をクルマで行こうかと思案した事を反省する。
先日「神様はどこの誰だかわからない。住所と名前を名乗るべし」
の一文が新刊の見出しにあったので、小さな声で言ってみる。
何処の神様も以心伝心と思っていた。それにここは私の先祖代々の
地元だし、何より小中学生時代には巫女を務めていたのだけれど。
これらを家で話したところ、主人は「落語じゃあるまいし」と嗤い、
母と次男は「えっ!?」と驚いて、それは初耳だと苦笑した。
信楽のF社長は毎月一日に神社に参拝されている。主人は私の話を
したようだ。F社長から「僕は昔から名乗っています。毎月同じ新
宮神社でも」とメールが入った。知らぬは我が家だけか。
長男が入社して今日でちょうど2ヵ月が経ち、精神的にも物理的に
もラクになった。
例えば信楽は「たぬきの日」を制定していて、それにちなみ飲食店
では『たぬき丼』を提供されている。今年は三年ぶりに開催の「信
楽まちなか芸術祭」にあわせ大々的に宣伝するという。
今までは人ごとだったけど、今年は参加してみよう。「定義は丼に
入っていること、あとは自由だって」と長男に丸投げするだけでコ
トは進むのだ。何でもどんどん挑戦していきたい。
2016.0908