『かまーとの森』は3月21日に4周年を迎えた。この一年も盛況だ
ったりそうでなかったりの各種イベントは続け、カフェの店員の動
線を短くする工夫や、テラスの床の張り替えなどした。

『かまーとの森』の歴史を、層は薄くても幾重にも重なったバーム
クーヘンになぞらえて想像している。


人との出会いは思いがけない賜物だ。ふとしたきっかけで蜂蜜の話
で盛り上がったご夫妻から蜂の巣箱をいただくことになった。

いつまでも寒い信楽だが、春到来を思わせる日に持って来てくださ
った。事前に「水辺に近い、花壇に近い、夏に陽射しをしのげる、
それでいて南向き、静かである」などの候補地探しをした。

奥様が箱に可愛い絵を描いてくださったので、人目につく場所も勘
案し、池の近くの木陰と、旧重油タンク裏手の花壇にした。花壇は
ウツギの木のそばなので期待大だ。

日本蜜蜂しか入れないよう入口の隙間は5mmにしてあるそうだが、
天敵のスズメバチが巣作りの邪魔しないように、事前で捕える『ハ
ニートラップ』(ペットボトル製)の作り方を教わる。

巣が六角形であること、プロポリスの効果、女王蜂の生態など通常
では知り得ない話を聞きながら、どの道も奥深いものだなと思う。


月末には、沖縄から取引先の社長ご夫妻が会いに来てくださった。
那覇の天候からは想像もつかない気温だったようで、ダウンパーカ
ーをお貸しする。

私たちに会うためにはるばると・・・。有難くて心強く思う。
まだ零下の朝が多い気候だけに、情の温かさが沁みる春先だ。

2017.0331