箪笥の引出しにヒートテックの『足袋インナー』を見つけた。この
激寒だ、買っておいて良かった。淡交社からは踝に綿入りの足袋が
発売されたし、最近のきものライフは至れり尽くせりだと思う。
流水模様の黒の縮緬小紋を着て、グレー地に白黒の雪の結晶模様の
武村小平作の型染めの帯に、何十年も使わずにいた銀と黒の帯締め
を絞めた。焦茶色の紬の長羽織りの前を真珠で留める。
快晴の空の下、高槻まで茶道の稽古に赴く。37年ぶりの積雪を嘆く
ニュースが流れているから、申し訳ない気持ちになるけれど。
稽古の『真の行台子』は、天目茶碗の袋の紐扱いが上手く出来ない。
床の花は蝋梅と一重椿。掛け軸は雪の降りしきる唐時代の山々。
休憩時間に、茶会前の手紙のやり取りを、実際の巻物手紙を参考に
して教えていただく。返信も毛筆で書くのが本式だろう。茶道はな
かなかに奥深いが、新たに知ることは愉しみでもある。
去年滋賀県に開設された"JETRO彦根"の訪問を受ける。『信楽焼を
世界に』の合言葉は、予ねてより聞かされていたことだ。私もむか
し植木鉢を一手に引き受けてくれる会社があればと思う事があった。
話によると、今のところ香港とシンガポールの会社が日本茶に伴う
食器及び関連グッズに需要があると名乗りをあげているそうだ。
1社で多種類揃えるのは限度があり、少数を各社でまとめるのは煩
雑と思われる。労多くして益少なし感があるが、どうなんだろう。
びわ湖放送の「おでかけ大賞」に選ばれたので取材を受ける。司会
者がざっくばらんなので出演に際して緊張することはなかった。淡
々と進み、最後にワッフルを提供する。来月初旬の放映が楽しみだ。
2018.0208