信楽で開催された西野亮廣の講演会に出掛けた。
昨年、彼の本を読んで、既成概念をいとも簡単に取っ払い、経済の
本質を突いているのではないかと思ったのが最初に受けた印象だ。
絵本は、皆を巻きこむ手段の一つにすぎないと感じたけれど。
西野亮廣は、まずホームレス芸人・小谷さんを紹介した。小谷さん
は一日の仕事を50円で引き受けて一生懸命働く。雇い主は仕事ぶり
に、つい昼食と夕飯を提供してしまう。この積み重ねでお金より信
用を稼いで生きている。その証拠に、彼が結婚する時には元雇い主
を含む多くの人からの祝い金が200万円を越したという。
私は『人は信用で動く』ことを、ある女性で実感していた。かまー
との森でイベントをしても参加者が少ないなか、率先して何度も来
てくれたのだ。次は彼女の役に立ちたいと思うのは当然のことだ。
次は、「『レターポット』で信用を稼ごう、稼いだ信用をお金に替
えるのは『クラウドファンディング』『オンラインサロン』である」
という話だった。『クラウドファンディング』は、結果が明確な答
えだと思うが、1文字5円で文章を贈る『レターポット』の重要性は、
調べてみないと今の私にはまだ理解できない。
感心したのは『しるし書店』で、心に残った処に線を引いたり頁を
折ったりした本を販売するのだ。捨てるしかないキズものが売る要
素になるなんて。信頼する人の本なら覗いてみたいと思うだろう。
こうして誰もが自分の得意分野で、あるいは好きなことで生きてい
けたら素晴らしい。そんな夢の足がかりが見つかるかもしれないと
思わせるのが西野亮廣だ。
2018.0308