ある方に教えていただいて、『接遇』という言葉を初めて知った。
かまーとの森に『接遇』教育がいかに重要かを聞いているうちに、
仕事をしている人にとって誰にでも必要なことだと思った。
思い起こせば、ホテル椿山荘東京は、何より働く人が一流だと感心
した覚えがある。また、午後から来た元看護士さんから「ナースは
まず接遇を習うのよ」と聞いた。なるほどなぁ。
早速本で学び、来年はスタッフと共に勉強して生かしていきたい。
今年最後のお茶の稽古日はヤマダさんと一緒に行く。彼は来年岡山
で立礼席を催す、私は初釜で初炭手前と濃茶点前をする、それぞれ
課題の練習をした。
ヤマダさんは前日、インターネットを参考に立礼卓(御園棚)をた
った半日で作り、茶道仲間のLINEにアップしていた。良い出来栄え
に皆から賞賛が集まったので、袋に入れて意気揚々と持参した。
先生も大そう驚かれて、このまましばらく他の生徒の練習にも使わ
れることになった。今後、信楽でも立礼卓で気軽にお茶会を開くの
もいいねとヤマダさんと話す。
知り合いの町内の窯屋さんへ行く。玄関にある大壺が素晴らしい。
江戸時代の作とのことだ。肩の張りがおおらかで、健康的で力強い。
「むかしは土を水簸(すいひ)しなかったので、木の破片や石が混
じっていたから、こんなふうに穴が空いたりするんだけれど、これ
もまたイイよな!」クニヒトさんが指をさす。
いいモノを見ると心に福が鎮座する。ご神体のように恐れ多く、ま
たは擦寄りたい気持ちになったりもする。
2018.1222