今日は「しが女性中央会」の信楽での研修日だ。夜更けにパラパラ
と瓦に霰の当たる音が聴こえていたが、やはり朝、山に冠雪があっ
た。寒いのは困るなぁ。15名様の食事場所は暖房が効きにくいから。
まず、『大塚オーミ陶業』の工場見学へ行く。徳島県にある『大塚
国際美術館』の陶板名画を作っているところだ。
陶板名画は、数万色から選び陶板に焼き付けられる。レタッチを加
え質感まで再現する技術力は他の追随を許さない。例えばキトラ古
墳の壁面。亀裂・凹凸・サラリとした、または湿った感まで再現し
ていて、触って確かめることができる。
立体造形のコピーの「弘法大師坐像」もすごい。国宝は展示会に出
すたび風化・劣化が進むようだが、これなら未来永劫衰えない。撫
でても擦っても大丈夫だ。国会議事堂のてっぺんの三角部分のテラ
コッタも汚れが付かず保たれる。今後益々需要が高まる分野だろう。
親会社のドリンク・オロナミンCを土産にもらって、弊社へ向かう。
社長の案内で、本来の信楽焼の工場見学。そのあと"かまーとの森"
で昼食。味も量も高評価だったことと役目が終わって、安堵する。
午後は「小川顕三陶房」で作陶だ。伝統工芸士の息子さんに習って、
まずは土台作り。ポイントは、手回し轆轤を回しながら粘土を重ね
ていくこと。又13%の収縮率を念頭に入れて作らなければいけない。
私は18歳で初めて信楽に遊びに来た時、陶芸教室に連れて行っても
らった。茶道は習い始めだったが1個の抹茶碗を作った。何十年も
経て2度目の陶芸も抹茶碗とは、芸が無さすぎだろうか。
しかし今回は筒茶碗にしたので、少しは成長しているというものだ。
2019.0308