しが女性中央会の研修で行った『SDGs』ゲームは、衝撃的だった。
『SDGs』とは「Sustainable DevelopmentGoals」の略称で、20
15年9月に国連でのサミットで決められた。世界が抱える問題を解
決する17の持続可能な開発目標と169のターゲットのことだ。
が、日本にはまだ浸透していないのが現状だとコーディネーターの
風さんは言う。手っ取り早く知る方法に、このゲームがあるようだ。
22人が、2人一組になって3つのテーブルに着く。それぞれ同じ数
だけの時間・資金・課題・達成目標のカードを与えられる。
私とFさんの達成目標は『環境カード』を12枚集めることだった。
正面のボードには、『経済』『環境』『社会性』のチップが、最初
3個づつ貼ってあったが、11組の課題達成に沿って増減していく。
例えば、リニアモータカーの設置に必要なカードを持って順番を待
つが、前の組で正面のチップの増減が発生すると、持った課題が出
来なくなったりする。課題は、状況に合わせて変更せざるを得ない。
7分程度で前半終了。正面のボードの経済のチップは多く膨れ上が
り、環境と社会性のチップは0枚・1枚しか無い結果が出ている。
目標が『資産を増やすカード』だった組は、難なく達成していた。
「環境はどうするの?」私たちの手元に環境カードは1枚しかない。
これって日本の歴史?世界が辿っている道?愕然とするFさんと私。
「他の組とカードの交換していいのですよ」の声で、後半スタート。
「これと交換して」「このカードちょうだい」みるみるうちに環境
が整っていく。誰かが「次は社会性だよ」と言うと、資産などを提
供する人が現れ出した。実世界もこのようになればいいのに。
ゲーム終了。世界はバランスよくなり私たちも目標を達成していた。