夕方、『水上飛行機の半世紀ぶりの復活なるか』の話題が、滋賀県
ニュースで流れた。

父が、4歳の私と両方の母親、私からすれば二人の祖母を連れて、
浜大津発着の水上飛行機での琵琶湖遊覧に連れて行ってくれた想い
出が蘇った。上空から見降ろした湖面のきらめきと、琵琶湖文化館
の建物の屋根の真上から横へ姿形を眼で追ったことを覚えている。

祖母らは水上飛行機の初体験を少し恐がってはいたけれど、楽しん
でもいた。よそゆきの白いワンピースの私を前に、祖母らは地味な
ツーピースを着て、緊張の面持ちで三人並んだ写真が残っている。

数えれば、父は今の長男と同じ歳で、祖母たちは当時50代だった。


「青パパイヤが本土で栽培されているので、苗の出荷に忙しい」と
沖縄のW種苗の社長の話を聞いたのは4年前の出張の時だ。

沖縄県人が長生きなのは、身体に良い青パパイヤとゴーヤを常食に
しているおかげという。野菜として食べる青パパイヤは、脂肪を分
解するパパインとポリフェノールが豊富なスーパーフードらしい。
信楽でも栽培出来ればいいのにと思ったが、寒くて無理かと諦めた。

先日、地元のJA野菜売り場の店頭で、青パパイヤが売られていた。
一回り小さいラグビーボールの大きさで、1個500円~800円ほど。
甲賀町産とシールが貼ってあり驚いた。この地域でも育つのだ。

早速買って、みりんと薄口醤油で煮た。次の日は洋風煮込みに入れ
た。ピーラーで剥けばサラダになる等々豊富なレシピも付いている。

スーパーフード信者でないなら、青パパイヤ自体に味は無いので、
沖縄の道の駅価格になれば需要はあると思う。

2020.1128