「10年に一度の寒波、それに伴う大雪」という情報は何度も耳にし
た。火曜日の昼から、京都の展示会場で当社ブースの花を活ける。

午前中は晴れ間もあったが、ホテルにチェックインした17:00頃か
ら雪がしきりに降り出した。17:30にJRで到着予定の社長が、一向
に着かない。停車中の山科駅を下りて地下鉄で来るよう提案する。

「IPAビールが飲みたい」という長男が、駅地下街のクラフトビー
ル専門店に席を確保した。料理だけ注文して、不案内の社長を迎え
に行く。料理が運ばれてきたら、ビールを注文するしかないよね?

ラビットパンチを飲みだした途端、カウンター席の男性と目が合っ
て、ケーコさん!と呼びかけられた。デザイナーのTさんだ。同時
に社長と長男が店に入って来た。Tさんを誘って、四人で乾杯する。

外は吹雪く大雪、市内はクルマで大渋滞。社長は3時間以上、Tさ
んはタクシーで15分のところを1時間以上かけて来た話をサカナに
盛り上がる、非常時なのに。Tさんも展示会に参加するので、二軒
目は早く切り上げた。駅はタクシーを待つ人の列が長く、私たちは
目が開けられないほどの雪のなかを、750m歩いてホテルに戻った。


初日、客足が懸念されたけれど、朝から好調で昨年の売上を1日で
達成した。勢いのある数社の大量のご購入が要因だ。高額商品を躊
躇せず選ぶバイヤーは、売る自信があるのだろう。そして、売り場
や植栽が素敵な人気店なのだろうと推察できる。

今回、制作の様子をモニターで流し、その動画のQRコードをシー
ルにして商品に貼る
試みをした。すでに取引のある会社の方がモニ
ターを見て「えっ?手作りなの?」と驚かれたので、こちらも驚く。

2023.0128