毎年のことながら、新しいカタログを作る時期になってしまった。
今月第4週に開催の展示会に、新製品と価格改定した従来品を載せ
たカタログが店頭になければ話にならない。何をいつまでにという
ギリギリの線を知る太々しさは、良くもあり悪くもある。
私の担当である表紙のイメージ画は、昨年末から壁に貼っていた。
新年早々、窯から出た新製品に、竜王町まで走って購入した植物を
植え込む。テーマは『植物を育てている日常の窓辺』だ。ガラス窓
の向こうの景色が映りこむことを懸念していたけれど、高山さんが
飛ばして撮ってくれたので、上手く仕上がった。
『アノヒ写真館』のカメラマン・若林さんに、仕事の依頼をしてい
た。今年の3/21に、かまーとの森10周年を迎えるにあたり、ホーム
ページの写真を一変しようと思ったからだ。作秋に申し込んで、最
短の日程が1/13。人気ぶりが伺える。
彼女を待つ間にインスタグラムを拝見した。10歳の誕生日のお嬢さ
んの写真に吸い寄せられる。細い優雅な指先に赤いマニキュア、憂
いを含んだ長いまつ毛で、アンティークのきものを着た少女は、成
長するだろうたおやかな女性の片鱗を見せていた。いい写真ですね。
私がプレゼントできる唯一のものですから、とおっしゃった。若林
さんは、外観、店内、工場などで170カット以上を撮って帰られた。
二村さんがカタログにかまーとの森を載せたいので、早急に写真が
欲しいという。急遽、抜粋した5枚を画像処理して送ってもらう。
カタログに、ebook(イー・ブック)を追加した。1週間後の刷り上
がりが楽しみだ。皆の思いがこもった今年の船出になる。
2023.0118