展示会があるたびに、商品に付けたバーコードを読み取って集計し、
お買い上げ伝票をプリントアウトして渡す『バーコードリーダー』
を、いつかは導入したいものだと憧れていた。
以前はそれほど必要性を感じなかったが、近年、一度に大量注文さ
れて「これを5店舗分」などとおっしゃる会社が出てくると、複写
伝票を手分けして、ひたすら手書きでコピーするのが実情だった。
ついに導入し、当社の販売管理システムに連動するまでになった。
最近、細かい文字が見にくくなったので有難い。
今年の京都の展示会は祇園祭り最中の日程となった。40℃近い気温。
売れ行きの良いのは新製品が中心だった。数種類の新しいデザイン
と、定番商品は4種類の新色を作ってくれたので、とても華やいだ。
高めの価格設定で、売上を期待していなかった商品群がある。集計
の数字の多さに驚いた社員たちは、どう解釈しているだろう。私は、
購買層の開きが大きくなっていると感じる。
例えば、1点が30~50万円する塊根植物を植える鉢を探す方には、
その特殊な植物に相応しいものが必要だろう。「カクタス・ニシ」
は100万円単位の植物も生産されていて、世界的に顧客がいる。
半年に一度お会いする同業社の方とお得意様、それぞれと愉しい時
間を共有した。いつも手土産を持参して、ご購入くださるお客様が
いる。申し訳ない気持ちになるけれど、休憩時間に皆でいただいた。
会場で聞いた感想をまとめると、例年と同じ来客数でも客単価が下
がった。それは今春に売上が伸びなかったためという。また、猛暑
と大雨で甚大な被害があった花苗農家のことを知る。
2023.0720