主人は北海道へ遊びに行った、九日間も。昨日電話があり、大雨の
ためフェリーが欠航したので滞在は一日延びるとのこと。
私は、集金・支払い・請求書作り、給与の支払いなどで過ごし、週
末からは陶器祭りが始まった。主人が気に入ってスカウトした落書
き屋・久住ヒデトさんの展示会も開催している。
その上、主人の親戚の法事にも召集された。主人の祖父の三十三回
忌と叔父の四十九日だ。30~50代の年代が集まりの中心になる。長
男が出ればよかったけれど、あいにく子どもの運動会と重なった。
黒の長袖のレースのワンピースでは寒い。黒いカーディガンとスト
ールをさがし出す。いつの間にか、深い秋になってるではないか。
法然上人によると「あの世では赤や白や青の蓮の花が、馨しい香り
を放ちながら色鮮やかに咲いている。人はあの世へ行くとそのよう
な存在になり、下界の私たちを見守り応援してくれる」らしい。
主人の兄姉との席が離れていたので、けっこうなアウェイ感を感じ
たけれど、そこは年の功。初めての方にも話を合わせる。
真珠や五右衛門風呂の入り方など多岐にわたる話のなかで、『大昔、
○〇真珠は、南洋真珠のよい玉だけを選んで他は海に捨て、品質向
上をねらった』というのが心に残った。知らない会社だったので、
ネットで調べる。新しい社名になり、この上ない高級な商品を扱う
会社になっていた。時間つぶしに、ケータイは最適のアイテムだ。
未明、エンジン音で目覚める。こんな早くにバイクに乗る人が?と
思っていると、主人が帰ってきた。「出航が遅れたので帰宅はさら
に遅くなる」の次は「京都縦貫道でガス欠」のLINEを、朝、読む。
2023.1008