気功の中健次郎さんと、古事記塾の今野華都子さんのコラボ合宿は、
想像を越える面白さと楽しさだった。
私は主催者の喜代ちゃんの誘いで参加を決めた。どちらの先生もお
会いするのは二度目だったが、講演を聴くまで今野さんが経済界に
身をおき、年間の講演数が400回を越える方だとは知らなかった。
今野さんは小学六年生で学校の図書館の本を読み尽くし、最後に百
科事典を読む。中学生の頃には、見開き二頁分が一度に読めたらし
い。23歳で見合い結婚を決めた先は「自分が嫁がなければ、誰も行
かないだろう」という理由で山奥の酪農家へ。23年間、乳しぼり。
突然リストラされたご主人に代り、45歳でエステシャンの仕事を始
める。五年後に日本一、その後世界一の称号を獲得。エステサロン
を経営するうち、タラサ志摩ホテル再建を依頼されるストーリー。
どのようにして38億の負債を返したかは割愛、とにかく圧倒された。
翌朝、気功の帰り道で「今野さんは選ばれた人だから、再建出来た
のだと思う」と言ったら、「何を言ってるの!誰もが皆んな平等に
力を持っているのに、出してないだけよ」と叱られ、励まされた。
気功は、簡単な動きを繰り返すうち身体の感覚が無くなり、心と魂
を自覚する。組んだ相手や宇宙と繋がっている体感がした。
自己紹介はあっても覚えられないし、名簿も無い。相部屋の人ほか
数名と仲良くなる。若くして薬剤師、弁護士を辞めた人は何処へ向
かうのだろう。全身癌でも世界半周して帰ってきた人は元気だった。
「身体の不都合や心の悩みに気を取られ過ぎて、本来の力を発揮で
きていない人が多いのではないか」が、合宿を終えての私の感想だ。
2024.0421