快晴の空のもと、ひばりの声が落ちてきた。
作家市の初日、二村さんと作家市会場の陶芸の森へ向かう。
今月末に店内をリニューアルして食器売り場を拡大する。そのため
の作家さんを探さなくてはならない。
「店長が作家市に行くべきです」と、昨年から二村さんにハッパを
かけられていた。年二回の作家市があるにもかかわらず、忙しくて
行けなかった。「いい作品があったら教えて」では、駄目だそうだ。
全国から集まった作家のテントが150張りほど並んでいた。数年前
に比べて、全体的に作品のクオリティが上がっていると感じた。
曲げわっぱにもいいものがあった。二村さんも同感だ。けれど、個
人的に気に入っても、店に置いて売れるかどうかは分からない。
ゴールデンウィークの人出は、昨年より多かったように思う。
お客様がレジで「小銭で支払ってもいいですか?」とお聞きになっ
て、新しい五円玉を十枚ほど出された。ピカピカに輝いていて目が
くらんだ。外国にいる気持ちになる。といっても、いまどき金色の
硬貨が流通しているかは知らないけれど。どこかへ行きたいなぁ。
GWは休みなく働いたので、週明けは体力・集中力の限界だった。
気分転換になるドライヴで、遠出することにした。東名高速道路の
制限速度は120km/h。主人と交代で運転して、富士山を目指す。
日本平では想像より高い位置に見えて驚く。飽きずに眺めた。
聞くところによると、富士山の全景どころか山頂を見るのも、そう
容易ではなく、すっきり見える確率の高いのは冬の晴れた日らしい。
雲海はあるものの、冠雪の山頂が見えたのはラッキーというものだ。
2024.0508