裏千家の月刊誌『淡交』を購読している。お硬い内容のなかに、み
うらじゅんの「ブツゾーキッズ」が連載されている。

小学生の頃から祖父の影響で仏像に関心を持ち、各地の寺詣でに出
掛けては感想と絵を描く、仏像マニアで育った話だ。同学年と知っ
てから、こんな風変りな彼がクラスにいたらと想像して読んでいる。


新聞屋さんから、京都駅美術館の『みうらじゅんFES』のチケッ
トをいただいた。これはもう二村さんとの出張帰りに行くしかない。

入館しての挨拶文に、"みなさまに「ようこんだけ集めてはるわ」
とか「ようこんだけ描かはったなアー」と、呆れてもらうためのツ
アーである"とあって吹き出す。

二村さんは「サブカルチャーの権化って感じですね」と言った。

最初に驚いたのは、小学一年生からマイ新聞を作っていたことだ。
絵が緻密で丁寧だし、視野が広い。自分の決めた締めきりに追われ、
よくこれだけのことをやっていたなぁと思う。

多岐にわたる資料の数々は、膨大なスクラップブックに収めている。
長年使い続けているので、コクヨから金製のスクラップブックを贈
呈されたほどだ。世間を騒がせた記事は、その時代の想い出が蘇る。

『マイブームの全貌展』とサブタイトルがあり、「マイブーム」や
「ゆるキャラ」の造語を作ったのは彼と知った。怪獣に始まり、蛇
・カエルのおもちゃ、こけしなどの土産ものなど、昭和の家を解体
したときに出る不用品のオンパレードが、整理・陳列されていた


未読の『淡交』を読む。初めてのデートに東寺へ誘うが、説明する
前に彼女が帰ってしまったという話。中学一年生で東寺は渋すぎる。

2024.0808