喜代ちゃんが「面白い人に会わせてあげるから、おいで」と誘って
くれたので、約束の午後二時を目指して、知恩院和順会館へ行く。

たまたま玄関先にいて、駐車場に招き入れてくれた人が個展をされ
ているガラス作家・藤代範雄さんだった。自己紹介をする。

早速、満面の笑みで絵を描いて製造過程を教えてくださる。パンフ
レットを次々渡され、グラフィックデザイナーと観光大使の名刺を
もらう。「~すっぺ?」は茨城訛りなのか、初めて聞く方言だ。

先に作品を拝見したいものだなぁ。そこへ喜代ちゃん到着。


藤代さんは、再び作品の作り方を理解させようとベネチアでの製作
動画を見せてから、私たちを喫茶室へ促した。研鑽を積んだ時のこ
とを話し、炉の絵に更に描き足して一生懸命に説明された。

聞けば聞くほど単純な行程だ。しっかりした体幹と腕力があって、
熱したガラスを飛ばぬよう注意したら出来るのではないかと思って
しまう。思ったことが顔に出るタイプなので、悟られてはまずい。

「早く作品が見たいですね。」と希望を述べる。出会って二度目の
喜代ちゃんだって、まだ作品をよく見ていないと言ってたし。

藤代さんの解説付きで拝見する。清らかで大らかな印象の作品群だ。


権威ある美術会員やグラフィックデザイナーの名簿に、作品と名前
が載っているらしい。「自慢しているようにみえたら言ってくれよ
な」
とおっしゃるが、それは感じない。あまり理解できないだけだ

子どもの心の発露を未だお持ちという意味で、「子どもの心のまま
大きくなられた感じですね」と言うと「おみゃーもな」と返された。

3人で三時間半を楽しく過ごし、幼稚園児のような別れ方をする。

2025.0318