寒気が和らいだ休日の朝10時、三重県の『瀧原宮』へ向かう。
母は日頃、手押し車で近所を歩く程度なので連れ出そうと思ったの
と、伊勢神宮とは別に、山奥で20年に一度の「神宮式年遷宮」をし
ている神宮があるなんて!と驚いた友だちの報告がきっかけだ。
知らないのは滋賀県民だけで、三重県では有名なのだと思う。参道
を行き交う人は、平日なのに老若男女と、外国人もいた。
樹齢400年を超える大木が立ち並ぶ片道600mの参道は、歩いている
だけで厳かな気持ちになった。主人と私が、母を真ん中にして手を
繋いだ。母は時々休憩を希望したけれど、往復を歩き終えた。
かまーとの森が12周年を迎えた。大原種苗さんからお花を頂戴する。
花鉢で一気に店内が春めいた。気温18℃になると植木鉢が売れ出す。
気温20℃になった日曜日には、前日の倍以上のご来店者数になった。
お買い上げ額に応じ花のプレゼントをして、喜んでいただく。
心待ちにしていたフキノトウ。通勤の道の土手に眼をやって、毎朝、
14個、3個、4個と日々摘みとる。瀧原宮の道の駅で母が買った一袋
と合わせて、ついに天ぷらにして食べた。意外に苦味が少なかった。
茶道教室の先生は、息子さんから金婚式祝いに贈られた"ドジャー
ズ対阪神戦"を観に行かれた。土産はこの飴とクッキーのみだった
というので、貴重なモノと皆で恭しく頂戴した。しかし帰り道、コ
ンビニのレジ前で同じパッケージの菓子を見つけてガッカリする。
先生宅の庭の四種類の椿をいただいて帰ったので、夜、活けた。
小さな枝には小さな花器を、紅い花には真白の花瓶を。飾ったあと、
家のあちこちから花の精の気配を感じる。
2025.0328